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■坂本営農組合の誇り“山田錦”
「多可町に、ちょっと珍しいうどんがあるのでレポートに行きませんか」と誘われ、中区坂本を訪れることになりました。一風変わったという理由を聞けば、原料に“山田錦”が使われているとか。山田錦といえば、お酒になる米のはず。一体、何がどうなって、うどんに!? そんな疑問を抱きながら、約束の坂本公民館に向かいました。

迎えてくださったのは、坂本営農組合の浅田利弘さんと定本清さん。テーブルにはきれいにパッケージされたうどんが並びます。その名も“山田錦うどん”。「これが例のうどんですね。でも、どうして山田錦なんですか?」と、気になっていたことを質問したところ「ではまず、私たちと山田錦の関係をお話しましょう」と説明してくださいました。



▲坂本営農組合のみなさん。22戸の農家で構成され3年前の発足を機に、より一層、団結して営農活動に取り組んでおられます。
山田錦の誕生は70年前。ここ中区は山田錦とゆかりが深い地域で、区をあげて山田錦をテーマとしたイベントも開催されるのだそう。なかでも坂本は石川県の福光屋という蔵元と40年来の付き合いがあり、営農組合を立ち上げて、山田錦の契約栽培に取り組んでおられるのだとか。「みんなで団結して山田錦作りに全力を注いでいるんです。少しでも良い米と酒をつくるためなら、労力は惜しみません」という浅田さんの言葉に、大きく頷かれる定本さん。みなさん、並々ならない熱意で山田錦を作っておられるのですね。




▲坂本営農組合では、良質の山田錦を作るため、化学肥料を一切使わず、堆肥などの有機質肥料での栽培をされているそう。さらに今年からは試験的ですが、完全無農薬での米作りが始まりました。

■“山田錦うどん”完成までの道のりは厳しく
「でも…」と言葉は続きます。「日本酒の消費量は、ビールやワイン、焼酎に押されて伸び悩み、厳しい時代。なんとか、私たちの誇りである山田錦を他に生かせないか、山田錦を使った特産品を作れないかとみんなで考えたんです」と浅田さん。そこで、山田錦の特性を活かした、モチモチとしたうどんを作ってみようというアイデアが浮上し、試しに地区のイベントで山田錦の米粉を使って手打ちうどんを作ったところ、それが大好評。すぐさま商品化に向けて取り組みが始まったと言われます。

「商品はすぐに完成したのですか」と尋ねると、首を横にふられるおふたり。「山田錦の米粉を混ぜると、麺が切れやすくてね。製麺所に『これは厳しいなぁ…』と言われても、米粉の割合や小麦粉の種類などを変えながら、何十回も試作を重ねたんですよ」と、いきさつを話してくださいます。目の前に並んでいる山田錦うどんに、皆さんのそんな苦労がつまっていたとは。改めて感心していると「百聞は一見にしかず。一度、味見してみてください」と、実際にいただくことになりました。


■自慢のうどんを1人でも多くの人に
山田錦うどんを用意してくださったのは、坂本営農組合の女性陣。温かいきつねうどん、中華風のタレにつける冷やしうどん、ざるうどんの3種類を用意してくださいました。順にいただきましたが、どれもが驚きのおいしさ! 温かいものはコシが強くてモチモチとした食感。冷たいものはコシがあるうえ、のど越しのなめらかさが際立ちます。「これからの暑い季節にはピッタリですね」と言うと、「そうでしょう。そうめん代わりに食べていただけたらと思っています」と浅田さん。なるほど、一般的なうどんより麺が細く、言われてみればそうめんに近い感じがします。

今年の夏はぜひ山田錦うどんを!と思い、「山田錦うどんは、どこで買えるのですか」と尋ねたところ「夢蔵やファーマーズマーケットふれすこ、道の駅北はりまエコミュージアム、道の駅みきなどに置いています」と教えてくださいました。さらにこの度、東京にある全国の特産品ばかりを集めた“むらからまちから館”での販売が決定したそうで、「まちの人の反応を知る良い機会ができたと皆で喜んでいるんですよ。私たち自慢の山田錦うどんですから、地元の人はもちろんのこと、1人でも多くの人に知ってもらって味わっていただきたいですね」と話されました。





▲左から坂本営農組合の浅田紀美代さん、服部千明さん、福本美恵子さん、福本千代子さん。各地で行われるイベントに出店して、山田錦うどんを振舞われる機会も多く、女性陣の手も欠かせません。



レポートの帰り、田植えを間近に控えた苗代を見せてもらうことに。初夏の風が青々とした苗を揺らしていきます。今年の秋、田んぼ一面に黄金色の稲が実るところを想像し、「立派に実ってね」と心から思いました。



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乾麺 2人前(つゆなし) 350円
コメント 原料は山田錦の米粉と小麦粉、塩の3種類のみ。そうめんなどは“つなぎ”として一般的に植物油が入っているそうですが、山田錦うどんには入っていないため、たくさん食べても胸焼けしないのだとか。塩にもこだわり、ミネラルが豊富な室戸岬沖の海洋深層水から抽出したものを使用。体にもやさいうどんです。
注文方法 オンラインショップeJAMよりご注文ください。

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